ここ数年春になると、セキレイが積んである一升瓶の6本入りの空函に巣を作るようになった。親鳥が飛び回って懸命に子育てしているだが、いつのまにか蛇か猫にやられるらしく、ここまで大きくならないうちにある日忽然と姿を消すのである。今回は無事巣立ったようで何より。それにしても、毎回良く似た場所に巣作りして失敗してるのに、また今年も同じようなところに設営するとはもう少し親の方も考えて欲しい、と鳥相手に怒ってもしょうがないのではあるが。
セキレイは尻尾を小刻みに上げ下げする動作が愛くるしい。このセグロセキレイもいいが、キセキレイはもっと好き。幼少の頃、里山の麓に小さな湧き水のたまりを見つけ、“セキレイの泉”と名付けて近所の女の子と秘密のデート場所にしていた。交換日記の名も「セキレイ日記」。へへー、おませでっしゃろ。